2019年03月17日

デザイナーさんの「ブランドを始めた理由」





こんにちは!

静岡市でシャツを中心に揃えるセレクトショップ、PUBLIC ROOMのサイトウです。




新しく取り扱いさせていただく「GOOD NEIGHBORS SHIRT(グッドネイバーズシャツ)」

デザイナー蒼木さんの、"ブランドを始めた理由" を文章としても頂いてますので、全文お伝えします。



※先月の展示会での一枚(左/GOOD NEIGHBORS SHIRTS デザイナー蒼木さん)




長文となりますが、是非お読みください。

↓↓↓

====================================


私はアパレルブランドに10年勤め、2009年FourGraphicデザインオフィスを設立しました。

グラフィックデザイン全般とブランド運営する弊社は今年で10周年の節目を迎えます。


私のもう一つのライフワークとして、無印良品のメンズシャツデザイナーとして5年目を迎えます。

もともと自分でも、ほぼ毎日のようにシャツを着用し、シャツが大好きな私としては願ったり叶ったりのやりがいのある契約です。

何十万枚とグローバル展開する無印のメンズシャツ全般を担うデザイナーの仕事は、

SS/AW合わせて年に6回あるプレゼンテーションに向けて、素材開発やパタンナーとの仕様の打ち合わせやフィッティング、

柄・テキスタイルのデザインまで年間で約80型程度デザインしています。

私がデザイナーに就任して、4年半で売り上げも130%伸び、メンズのシャツは人気のアイテムとなっています。





そんな無印良品でのシャツデザイナーとしてのキャリアの中で、日々感じている事があります。

一つ目は、例えると大海原を航海する巨大な船とでも言いましょうか、なかなか進路を変えるのが大変です。

定番などは継続も多いので、パターン仕様はもちろん番手や打ち込み、風合い加工など、時間をかけて少しづつ改良をしていきます。

(理想の状態になるまで就任から約4年半程かかりました)

二つ目は、素材の制約でしょうか。無印良品は "良いものを買いやすい価格" が基本的な考え方なので、どうしても素材の自由度に制限が出てきます。

これは原料の調達と商品構成など、デザイナーひとりではどうする事も出来ず、生産やMDと共に決定しなくてはなりません。

当然そこにはモノとして良くても、無印の商品としてハマらない事もしばしば、見直しも多々あります。




そんな無印良品と並行しながら自身のブランド "BLUE CHIP" を自社運営して4年が経ちました。

グラフィックのカットソーを中心とした、ニット・雑貨など毎シーズンテーマを持ってコレクションを発表してましたが、

2018S/Sより本格的にシャツを作り始め、まず2型からスタート致しました。




無印良品のデザイナーとして3年目あたりから、心の中では、時が来たら "本当に自分が着てみたいシャツをを作りたい" と思うようになりました。

動機は上記でも書かせていただいている二つの理由からですが、無印良品のシャツの方向性・ベースがある程度整い始めてきた事と、

もう一つは、素材やシルエットや縫製など、制約のない自分の考えるシャツを作ってみたいと強く感じ始めた事にあります。

この気持ちが重なって強くなり、自分が本当に表現したいシャツを作る事に自然となりました。




それから、欠かせないもう一つのきっかけがあります。それは職人さんとの出会いです。

"じゃあ自分のシャツを作るぞ" と考えても、実際に私が考える "仕立てが良くてカジュアルなシャツ" を縫える工場さんが中々見つかりません。

ドレスもカジュアルも両方縫えて、経験値のある工場さんが理想です。

いろいろ探す中、ある時に別の案件で知り合いの人に会って打ち合わせをしている時に、今度シャツを作りたいんだと話していると、

一件知っているシャツ屋さんがあると、すぐに連絡を取ってくれました。それは東京の下町にある縫製工場さんでした。

私はすぐに会いにいき、こんなシャツを作りたいと説明をして、「脇と袖下は折伏せ4mm縫えますか」「運針数は20針までいけますよ」など、

ニコニコと私の細かな話を聞いてくださった職人さんは、"やってみましょう" と快く引き受けてくれて、

私は早速デザインと仕様書をまとめ、素材を探しに生地屋へ行き、

もう何年も一緒にタッグを組んでいる、私のやりたい事や、ディテールまで分かってくれているパタンナーさんへ依頼して、サンプルの制作に取り掛かりました。




仕立てがすごく良いけどカジュアルで気負いなく、気持ち良く毎日着ていただけて、

人に会った時に "ちょっと自慢したくなるシャツ"

そうして出来上がったのが、「GOOD NEIGHBORS SHIRTS」になりました。

だから私は自身を持ってお客様にこのGOOD NEIGHBORS SHIRTSをおすすめします。


===================================





現在、PUBLIC ROOMでは1型2種を揃えていますので、是非袖を通してみてください。







  

Posted by PUBLIC ROOM at 17:05Comments(0)GOOD NEIGHBORS SHIRTS

2019年03月17日

ちょっと自慢したくなるシャツ





こんにちは!

静岡市でシャツを中心に揃えるセレクトショップ、PUBLIC ROOMのサイトウです。




新しいブランド

「GOOD NEIGHBORS SHIRTS(グッドネイバーズシャツ)」



コンセプトは「7DAYS SHIRTS」

ブランドの由来となっている "気負いなく気持ち良く毎日着れるシャツ" をテーマに、

良き隣人、隣に寄り添うを意味するGOOD NEIGHBORSのように毎日新しい気持ちで、相棒のように着て頂けるSHIRTSブランドです。



モデル名 = NOEL





モデル名は、デザイナー自身が敬愛するミュージシャンやアーティストにインスピレーションを受けてプロダクトに落とし込んでいます。

こちら、UKロックの雄、oasisのノエル・ギャラガーの名を冠したレギュラーシャツ。



ハリがある打ち込みの多い生地は、ホテルのシーツをイメージしたという着心地の良いブロード素材。

ドレスシャツのディテールで縫製もされている、90番20針という繊細なステッチワークをカジュアルにも落とし込まれています。

ボタンはタカセの貝ボタン、右サイドのみポケット付き。

背中にはカラーバンドが付いていて、スナップボタンで取り外しが可能。

シャツを巻いて留める際に使用すれば持ち運びが便利になります。

左脇に付く紙チケットは、洗濯表記や素材などが全て記載されていますが、そのままでも良いし、ハサミで切ってしまっても◎



"ちょっと自慢したくなるシャツ" と謳うだけあって、

実際に着用すればその気持ちが分かりますし、シンプルでありますが、見る側としても "それ良いね" と言いたくなるようなシャツ。



「GOOD NEIGHBORS SHIRT」 REGULAR COLLAR SHIRT ¥21,000+tax.



online store に掲載していますのでチェックしてみてください。
http://www.pbr-store.jp/SHOP/BCS-012.html







  

Posted by PUBLIC ROOM at 12:27Comments(0)PANTSGOOD NEIGHBORS SHIRTS